ここは
昼と夜で名前が少し変わる場所。
昼の名前は 香草庵。
ハーブを蒸留し、紙に刷り、
生活のそばに置けるかたちへ整える場所。
夜の名前は 香術堂。
香り、音、言葉、記憶の断片を使って、
目に見えないほつれをそっと結び直す場所。
りゃんシーは
どちらかを名乗っているわけではなく、
時間と相手に合わせて、呼ばれた名前で立っています。
ここに並ぶ品は、
治すための薬ではありません。
「まだ消えていないもの」を
消えないままにしておくための処方です。
わからないままでもいい。
名前がなくても、在っていい。
どうぞ、必要な名前で呼んでください。